「もっと認知されたい」が、いつの間にか“スーパー化”になってしまう時
ターゲット設定で起きやすい勘違い

先日、15年以上のお付き合いになるお客さんたちと、
一緒にお酒を飲んでいた時のこと。
いつも前向きな彼女が、
ぽつりとこんな話をしてくれました。
「実は数日ぐさっときたことあってさ…」
理由はこうでした。
ある食品系の事業をされている男性経営者の方に、
ビジネスについて指摘を受けたそうなんです。
その方は、
“希少性のある商品”を扱っている方。
だから最初から、
「スーパーに並ぶこと(=完全な大衆化)」
を目指していないタイプの事業です。
そんな彼から、
というようなことを言われたそうです。
(実際の表現は違うと思いますが、ニュアンスとしてはこんな感じ。)
その話をしている彼女は、
かなりショックを受けていました。
「私、ターゲット設定を間違えていたんだ…」
と。
でも、その話を聞いた時、
私はすぐに違和感を覚えました。
「いや、そもそもスーパー目指してなかったよね?」
私は彼女と15年以上の付き合いになります。
でも実は、
この15年間で、
私は一度も彼女のレッスンを受けたことがありません。
理由はシンプルで、
私自身が“ハンドメイドをやらない人”だからです。
でもこれ、
実はすごく大事なことなんですよね。
もし彼女が本当に
「誰にでも売れるもの」
「完全な大衆向け」
を目指していたなら、
ハンドメイドに興味のない私にまで、
もっと積極的に勧めていたはずなんです。
でも彼女は、
ずっと一貫して、
「ハンドメイドが好きな人」
に向けて世界観を作り、
価値を届けてきました。
だから私は、
と伝えました。
すると彼女も、
少しホッとした顔をしていました。
でも、“全くズレてなかった”わけでもない
ただ、
ここってすごく繊細な話なんです。
彼女自身、
「もっと認知されたい」
「もっと広く知ってほしい」
という気持ちはかなり強いタイプ。
沢山の講師を生み出しているから責任感も強い。
数字を見るのも好きだし、
わかりやすい成功に心が動く瞬間もあると思います。
だからこそ、
「もっと広げたい」
という想いが、
いつの間にか、
「もっと誰にでも売れなきゃ」
にすり替わっていた部分も、
もしかしたらあったのかもしれません。
そしてそこに、
“成功している人の言葉”が入ってきたことで、
「やっぱり私はズレてたんだ」
と、一気に自信をなくしてしまった。
でも実際には、
彼女の商品は、
「誰にでも必要な日用品」
ではなく、
「好きな人はすごく好き」
という専門性型の世界なんです。
「広く知ってほしい」と「誰にでも売りたい」は別
ここ、
今すごく多くの起業家が混線しています。
長くビジネスをしている人ほど、
「もっと知ってほしい」
「もっと認知を広げたい」
という気持ちを持ちます。
でもその瞬間、
「認知を広げる」=
「誰にでも売れるようになること」
に、頭の中ですり替わってしまうんです。
でも、
この2つは全然別です。
例えばSNS。
仮に彼女が、
私に一生懸命サービスを説明して、
私が義理で投稿に「いいね」を押したとしても、
普段ハンドメイドを見ていない私の行動を、
SNSのシステムは冷静に分析します。
するとAI側は、
「この人、本当は興味ないな」
と判断する。
結果、
彼女の投稿は私の画面に出なくなっていくんです。
つまり今の時代って、
“ターゲット外に無理やり広げる”
こと自体が、
システム的に長続きしない構造なんですよね。
専門性がある人ほど、「理解者」に届けばいい
彼女のように、
「作ることが好き」
「世界観に惹かれる」
「こだわりを楽しむ」
という文化は、
そもそも専門性のある世界です。
だから必要なのは、
“全員に知られること”
ではなく、
“価値がわかる人に深く届くこと”。
本来、
専門店なのに、
周りの数字や認知の大きさを見て、
自分を“ショッピングモール化”しようとしてしまう。
これは今、
本当に多いなと思います。
あなたが本当に届けたいのは、誰ですか?
もし今あなたが、
「もっと広げなきゃ」
「もっと大衆向けにしなきゃ」
と焦っているなら。
一度立ち止まって、
考えてみてほしいんです。
あなたが本当に届けたいのは、
通りすがりの不特定多数ですか?
それとも、
あなたの価値をちゃんと理解してくれる
“深い理解者”ですか?
認知を広げること自体は、
悪いことではありません。
でも、
「広く知ってほしい」
と、
「誰にでも売りたい」
は、別の話。
そこが混ざった瞬間、
本来自分が届けたかった相手を、
見失ってしまうことがあります。
迷った時は、
一人で考え込まず、
誰かと話してみる。
客観的な事実で整理すると、
「あれ、私ちゃんとやってきてたじゃん」
って戻ってこられることもあります。
…といっても、
そんな真面目な話をしていたのは前半だけで、
後半はここに書けない話ばかりで腹筋崩壊していました。笑

やっぱり、
こういう時間って大事ですね^^
【本日の要点整理】
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- 「認知を広げたい」と「誰にでも売りたい」は別
- 専門性型ビジネスは、“理解者”に届けばいい
- 周りの大きな数字を見ると、自分を見失いやすい
- 本来“専門店”なのに、自分をスーパー化しようとしなくていい
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最近のメルマガでは、
今日のような「ただ数字や認知を追う」だけではない、
・世界観の作り方
・ターゲットに正しく届く構造
・ファンとの関係性
・長く続くブランド設計
について、かなり深く書いています。
表面的なマーケティングの言葉に振り回されず、
「自分は誰に届けたいのか?どうやって価値を言語化するのか?」
を根本の構造から整理したい方には、きっとヒントになるはずです。
一人で自信をなくしてしまう時間を終わらせて、
一緒に「楽しく働く」ビジネスを育てていきませんか^^
まずは、現在無料公開しているこちらの動画から、伝え方の構造を見てみてくださいね。