僕がまだ本を出版する直前、8年前の話です。とある出版社のパーティーに行きました。
そのパーティーには4回目の参加でした。そこにはいつも通り、沢山の華やかな人達がいました。

会場の隅にぽつんと一人でお酒を飲んでいる人がいました。
10分経っても、20分経っても、30分経っても経っても、その人は変わらずそこに一人でいました。
1時間後、ようやく僕はその人に緊張しながら話しかけました。
でも、その人は、僕の何倍も緊張していたのがわかりました。
目はなかなか合いませんでした。
名刺交換する手も、「はじめまして」の声も震えていました。
だけど、それでも、「こんな自分に、話しかけてくれて嬉しい」と言ってくれました。
自分のことは訊かれた時しか話さず、僕に沢山質問してくれました。
その人の思いやりの深さに気付くのに、時間はかかりませんでした。
パーティーが終わり帰宅し、その方のSNSを見ました。
すごくいい文章を書かれていました。
ロジカルでわかりやすく、だけど、すごく温かい優しい文章でした。
いい出逢いをさせてもらったな。また会って色々話したいなと思いました。
半年後、また同じ出版社のパーティーに参加しました。そこには、同じ人がいました。
「本読みました!」
その人は、会うなり笑顔でそう言ってくれました。
その半年の間に、僕は出版していました。
わざわざ読んでくれているとは思っていなかったので驚いて、
恥ずかしくて、だけど、すごくうれしかったことを覚えています。
その日、僕は沢山のことをその人に質問しました。
その人も心開いて、沢山のことを話してくれました。
自分は、対人恐怖症気味だということ。
講座をやってみたいけど、人前で話すことを想像するだけで無理だということ。
セッションをやってるんだけど、毎回緊張して、ひどく疲れてしまうということ。
だから、本を出したいということ。
その時、僕は、もったいないと思ってしまいました。
「講座やればいいのに…。」
「セッションももっと楽しめばいいのに…。」
僕に話してくれるように話してくれたら、沢山の人が救われるのに…。
でも、人に会うことが苦手なら仕方ない。
無理矢理、押し付けても迷惑なだけだよなと思い、「出版がんばってください」と伝えました。
・・・そのことを、今でも後悔しています。
人に会うのが怖くなったのは?
僕はなぜ、会場の隅にいたその人に話しかけたのか?
それは、僕自身が、初めてパーティーに参加した時、会場の隅でぽつんと過ごしたからでした。
沢山の人たちが名刺交換と談笑をする中で、どうしても話しかけることができませんでした。
ひとりでビールを飲みまくり、「この空気とビールを味わうために来ました」みたいに平気な顔を装って、
内心ではビクつきながら過ごしていました。
初めて会う人達への恐怖心が、ひどく強い時期でした。
その恐怖心は、過去からつくられていました。
会社員時代、冷たい人達に沢山会いました。
ひどく威圧的な人。不機嫌さでマウントとってくる人。
できないことを馬鹿にする人。会話が成立しないくらい押し付けてくる人…。
起業してからも、否定してくる人に沢山会いました。
震えながら、大勢の前で話した時に、声が小さいとヤジ飛ばされたこともありました。
人前で話すのに向いてない。
起業に向いてないと散々言われました。
そんな出来事の積み重ねで、いつの間にか、初対面の人が怖くなっていました。
「何者でもない自分が、話しかけると迷惑なんじゃないか?」
「時間がもったいないと、不機嫌にさせるんじゃないか?」
「また、否定され、大きい声で押し付けられるんじゃないか?」
そんな想いがよぎって、勇気を出して参加したパーティーでも、
誰にも話しかけられないくらい、人が怖くなっていました。
あの時、僕はできるだけ、人と会わずに仕事したいと思っていました。
だから、痛いほど、その人の気持ちがわかっていたはずでした。
でも、その人の話を聞きながら、内心思っていたのは、
「乗り越えなきゃダメだ」ってことでした。
でも、それは本人が一番わかっていることで…。
だけど、それができなくて辛くて…。だから、何も言えなかったんです。
でも、今は、そんなことはないと思っています。
人前で話せないから、人に会うと緊張するから、上手くいかない。
絶対に、そんなことはありません。
僕は、それでもうまくいくことを知っています。
いや、だからこそ、うまくいくことを知っています。
会わないからこそ上手くいく。幸せに働けるようになれます。
天才を邪魔する「声がでかい人達」
「会わないと、うまくいかない」と僕は頑なに思っていました。
それは、うまくいっていない時に「声がデカい人達」に言われた言葉が原因でした。
「君のこと誰も知らないんだから、とにかく人に会いなさい。」
「人に会えば会うほど、お客さんは増えるから。」
「会わないと、信用してもらえないよ。」
特に、
「会わないで、貢献することなんてできないよ。」
という言葉は、根深く自分の中に残り続けていました。
だから、ずっと対面で仕事してきました。
そして、実際にうまくいきました。
7000人以上の方の前では、講師として話をしてきました。
講演会や、研修もやってきました。

それらは、素晴らしい時間で…。
そうして、ますます
「会わないで貢献することなんてできない」
という想いは確信に変わっていきました。
そして、それはコロナ禍になっても続きました。
オンラインは一切なしで、講座をやり、スクールをやり、
「リアルじゃないとダメだ!」と言い続けていました。
ずっと、戦っているようでした。
そんな戦いに疲れ果てた僕は、コロナ禍が終わった後、スタイルを変えはじめました。
直接会わずに、集客から販売、サポートまでをオンラインで完結しようと、
学び続けました。

会わずに伝わるにはどうすればいいか?
会わずに貢献できるようになるためにどうすればいいか?
学び、商品をつくり、伝え続けました。

それから一年半後、
対面なし、Zoomもなしの録画講座に100名以上の申込みがありました。
さらに、10万円以上の録画プログラムにも25名の申し込みがありました。
何より大きかったのが、沢山の感謝のメールをいただいたことでした。
「会わなくても、人に貢献できる」
10年以上持ち続けてきた思い込みが、大きく変わった瞬間でした。
その後、オンラインサロンも開設しました。
始めて募集をかけた時、正直不安の方が大きかったんです。
「30人…いや20人でも、入ってくれたら嬉しいな。」
周りにも、何度もそう言っていました。
…だけど、実際に受付スタートすると、
100名以上の方から入会がありました。
(半数の方が面識ない方達です。)
オンラインサロン開設から2年が経ちました。
そのオンラインサロンは、リアルに会う場もつくっています。

だけど、半数以上の方が、未だに対面はありません。
オンライン上のみで、2年以上活用していただいています。
最初はちゃんと活用できているのかな?と不安でした。
だけど、その方達からもたびたび感謝の連絡をいただくようになりました。
そのやりとりを通して、心から気付けたことがあります。
対面を望んでない人もいる。
対面じゃないからこそ、自分のペースで学べる。
リラックスして、楽しく学べる。
そうして、結果を出せる人たちもいる。
そんな人たちにとったら、僕が縛られていた言葉は、
ただただ迷惑なだけでした。
「君のこと誰も知らないんだから、とにかく人に会いなさい。」
会わなくても、知ってもらうことはできます。
「人に会えば会うほど、お客さんは増えるから。」
お客さんになってもらうために、人に会いにいく…
そんなことをしていたら、お互いに傷つく可能性が高いです。
「会わないと、信用してもらえないよ。」
会わなくても、信頼は生まれていきます。
「会わないで、貢献することなんてできないよ。」
会わないといけないから、手を伸ばせない人もいます。
会わないからこそ、貢献できる人がいます。
「人に会わないと、うまくいくわけがない!」
まるで怒りをぶちまけるように、自分の正しさを認めさせるように、
人に押し付けてくる「声がデカい人」。
そんな人に、いつかの僕もなっていた気がします。
そのせいで、大きな可能性がある人、才能あふれるクリエイティブな人、
人生を変えるほど、人に貢献できる人…。
そんな人たちの可能性を潰してきたのかもしれない、と思っています。
そのことに気付いてから、学び、行動し続けました。
そして、「人と会わないビジネス」をつくり、続けてきました。
その学びと、行動をやっと自信をもってお届けできると、今回、この講座をつくりました。
会うことで貢献する道があります。
だけど、そうじゃないといけないことはないんです。
確かに、会ったから、手を伸ばしてくれた人達もいました。
でも、会うことに固執してたから、手を伸ばせなかった人達もいました。
ずっと、必要だと思ってくれていたのに、
会わなきゃいけないから、諦めていた人たちも沢山いました。
それだけしかないと決めつけることで、
本当は才能に溢れている人、
人生を変えるほど貢献できる人の可能性は奪われていきます。
人に会うことが苦手…
だけど、それでも人を幸せにしたいと願っている。
そんな方達のために、この講座をつくりました。
その想いを、才能を、努力を、可能性を、発揮してもらえれば、最高に幸せです。
この講座を受けてほしい方
対面だと…
・本来の力が発揮できない方
・誤解されやすい方
・ひどく疲弊してしまう方
・体調に波がある方
・家族や仕事、時間の都合で、対面のスケジュール調整が難しい方
※お客さんが↑の方
人に会うのが苦手なのに、それでも貢献したい方
・これからビジネスを始める方
・これから会わないビジネスを始める方
飲食店経営者/経営コンサルタント/カラーリスト/美容師/エステティシャン/セラピスト/歌手/デザイナー/鍼灸師/婚活コンサルタント/ウェディングプランナー/異業種交流会主催者/セミナー講師/カラーコーディネーター/ファッションコーディネーター/ヨガインストラクター/美容家/専門学校講師/営業研修講師/起業予定者/ソムリエ/俳優/ミュージシャン/行政書士/税理士/司法書士/社労士/花屋 その他